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キャピタル A、サステナビリティ戦略の刷新によりESG格付け上昇

SEPANG, 20 February 2024 ‒ キャピタル Aは、グループ各社が行った気候変動リスクに対する取り組みとステークホルダーとのコミュニケーション改善を重視するサステナビリティ戦略の刷新が成功し、世界的サステナビリティ格付けにおいて上位にランクインいたしました。

エアアジア・グループとしては、2023年の「CAPA-Envest Global エアライン・サステナビリティ・ベンチマーク・レポート」において、Centre for Aviationより「GOLD Environmental Sustainability」という評価を受けたのが最新の賞となります。パンデミック後に再建を進める航空会社グループとして、効率性と環境パフォーマンスの向上を推進したエアアジアは、その取り組みが評価され、同評価を受けた19社のうちの1社となりました。また、エアアジアは、世界の航空会社約80社を対象とした調査において、乗客一人あたりのCO2排出量が11番目に低く、一座席あたりのCO2排出量が12番目に低いレベルとなりました。

ロンドン証券取引所グループは、ESGスコアリングにより、航空会社124社中、キャピタル Aを15位にランク付けました。ESGスコアリングとは、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)における実績、取り組み、効果を10の主要なテーマに渡って相対的に測定するものです。エアアジアは71%のスコアを獲得し、そのスコアはASEANを拠点とする航空会社の中で最も高いだけでなく、世界のローコスト航空会社の中でもトップクラスの業績となります。

マレーシアでは、Capital AのESGスコアは、2020年から2022年にかけて5段階評価で2.9から3.2に上昇し、すべての評価年度において FTSE4Good Bursa Malaysia Index(ESG基準を満たすマレーシアの上場企業のパフォーマンスを評価する指標)が閾値としている2.9を上回りました。キャピタル Aのタイにおける関連会社であるアジア・アビエーションも、2021年から2022年の評価期間において、67%から81%に評価が上昇し、タイ証券取引所のESG評価においてAA評価の企業としてランク付けされています。

国際的には、キャピタル Aは、時価総額10億米ドル以上の上場企業を対象とした二つのグローバル・インデックス※をベンチマークとしています。S&P グローバルが実施した最新のコーポレート・サステナビリティ評価(CSA)では、キャピタル Aは、2020年の32%から40%へとスコアを改善させました。S&P CSAスコアは、ESGのリーダーとなるに相応しい企業を明確にするダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)の銘柄選定に使用されます。

昨年、キャピタル Aは2021年の社会的業績開示をブルームバーグ男女平等指数(GEI)※の審査対象として提出し、インクルージョンにて閾値を上回るスコアを獲得しました。キャピタル Aの業績を後押ししたのは、各分野における女性の参画を増やしてきた実績です。2022年における特筆すべき業績は、全従業員の34.3%※、全シニアマネージャーの32%が女性だったことです。また、エアアジアは、東南アジアで最も多くの女性パイロットを雇用している航空会社であり、その割合は6.6%で、世界平均の5.8%を上回っています。
※2024年3月13日数字を訂正

Capital A のチーフ・サステナビリティ・オフィサーであるヤップ・ムン・チン(Yap Mun Ching)は、次のように述べています。「2020年にキャピタル Aは、社内および社外におけるサステナビリティ活動のバランスの改善に着手しました。キャピタル Aは兼ねてより社外の社会活動に積極的に取り組んできましたが、世界的なパンデミックにより今までのアプローチを見直す必要が生じました。これは、航空業界における気候変動規制が始まった時期と重なっています。」

また、ヤップは次のように続けています。「私たちの戦略には主に二つの柱があります。一つは、コストと効率に関する横断的な規律をESGリスクの管理に適用することです。このアプローチの成果が見られる分野の一つは、環境戦略の強化です。2021年、私たちは脱炭素化への道筋を明らかにするため、ネット・ゼロに向けた初のロードマップを発表しました。それ以来、私たちは理解を深め、データモデリングを活用することで、ESGへの配慮を包括的な事業戦略に統合することができるようになりました。」

ヤップは、二つ目の柱は効果的なコミュニケーションであると述べました。「航空会社のサステナビリティは複雑なトピックであり、ステークホルダーが簡単に理解できるものではありません。私たちは、政策立案者、規制当局、投資家、ビジネス・パートナー、そして社員の理解を深めるために多くのリソースを費やしました。私たちは、サステナビリティの成果を報告する方法を見直し、データに基づく結果と成果を重視しました。また社内では、取締役会によるサステナビリティ委員会を設置し、航空事業の委員会にはサステナビリティ・アドバイザーを任命するなど、カバナンスを強化しています。

上記施策は、キャピタル Aのステークホルダーから高く評価されています。2023年12月、Maybank IB Researchは、キャピタル Aの「称賛に値する」長期的なESG目標と「新鮮な」報告書について言及し、キャピタル Aの株に対しBUY(買い)の評価を維持するレポートを公表しました。

2023年の業績に関する最新のレポート・サイクルにおいて、キャピタル Aおよびアジア・アビエーション(タイ・エアアジアの唯一の株主)は、サステナビリティにさらに重点を置き、ESGの優先事項および戦略に関する情報発信をさらに強化をするグループ各社の取り組みを補完するため、単独のサステナビリティ・レポートを公表する予定です。

※2020年から2023年の間、キャピタル Aはこれら二つのグローバル・インデックスによるESGベンチマーク評価の対象となりましたが、レポート期間中にパンデミックにより時価総額が減少したため、実際の選定には含まれませんでした。キャピタル A は、2024 年にエアアジアが完全な運航体制に復帰することで、時価総額のさらなる改善を見込んでいます。