キャピタル A、2023年第4四半期および2023年通期の業績
航空事業:88%の高い搭乗率を維持し、2023年度には前年度比2,300万人増となる約5,700万人の旅客を輸送
ムーブ・デジタル:airaisa ムーブの2023 年度月間平均アクティブユーザー数は1,500 万人を達成、BigPayの年間カード利用者数は前年比14%増
Teleport :2023年度の輸送量は前年度比88%増となる約20万トン、
第4四半期には1日当たり13万個以上の小包を配達
航空サービス: 航空業界の急成長を受け、ADE、Santan、GTRは好調を維持
KUALA LUMPUR, 24 January 2024 - キャピタル A バハッド(以下「キャピタル A」または「グループ」)は、2023 会計年度第 4 四半期(以下「2023 年第 4 四半期」)および通期(以下「2023 年度」)の航空、デジタル、ロジスティクス、航空サービス事業の営業統計を発表しました。
エアアジア航空グループ
エアアジア・マレーシア、エアアジア・タイ、エアアジア・インドネシアおよびエアアジア・フィリピン(以下「グループ航空会社」)各社は毎四半期にて80%台後半の搭乗率を記録し、2023年度におけるグループ航空会社の搭乗率は88%と、前年度比5ポイント上昇しました。この成績は、旅行需要が戻ってきたことの表れであり、グループ航空会社が復便および路線の再開に取り組んだ成果でもあります。
グループ航空会社全体では、年末時点で162機を稼動させ、年間約5700万人の旅客を輸送しました。提供座席数がコロナ禍以前の74%まで戻ったのを背景に、グループの旅客数はコロナ禍以前の水準の77%まで回復しました。コロナ禍以前の水準と比べ、国内線は82%、国際線は72%まで改善しました。グループ内では、エアアジア・インドネシアが90%、エアアジア・タイが85%と大幅に回復、エアアジア・マレーシアが72%、エアアジア・フィリピンが77%と続きました。
ムーブ・デジタル
airasia ムーブ(旧airasia スーパーアプリ)は、2023年第4四半期、前年同期比48%増の1,700万人に迫る月間平均アクティブユーザー数(MAU)を記録しました。同アプリは2023年を通し、平均1,500万MAUを維持し、前年同期比42%増となりました。
ユーザー数の増加に伴いairasia ムーブの取引件数も伸び、2023年第4四半期には920万件の新記録を達成しました。通年の累計取引件数は、前年比75%増となる3,250万件となりました。
予約総額(GBV:Gross Booking Value)は全事業セグメントで大幅な伸びを示し、前年同期比90%増となりました。
旅行:予約総額は旅行需要の回復を背景としたフライト予約の増加により、前年比110%に。
配車サービス:年間予約総額は前年比54%増となり、2023年度の乗車回数は540万回に。
airasia リワードおよびその他の事業:2023年度の予約総額は前年比42%増に。エコシステム全体でポイントを獲得および利用する活動が活発化。
BigPayの年間カード利用者数は前年比14%増の約150万人、総取引額(GTV)は前年比28%増となりました。
決済: クローズドループ決済は、airasia ムーブとの緊密な連携により、前年比60%増加。
送金: 2023年度は前年度比86%増に。取引規模の拡大により、同年度中の国内および国際取引が前年度比それぞれ146%増および21%増となったことが要因。
貸出: 貸出金額は前年同期比で159%増加。貸出申請顧客グループの低リスクセグメント特定する際、信用スコアリングに代替データを活用したことが要因。
マーケットプレイス :モバイルのプリペイド式トップアップ取引が好調であったことから、総取引額は前年比27%増を記録。
ロジスティクス
Teleportは四半期決算および通期決算において、中核となる営業指標全般で好調な業績となりました。
貨物部門:2023 年第 4 四半期の貨物輸送量は前年同期比 94%増の 60,565 トンとなり、通年では前年比 88%増の約 20 万トンとなりました。年間を通じて、稼動率は2ポイント上昇し14%となりました(2022年度は12%)。これは、国際線の復便、Teleport初となる貨物専用機A321Fの導入(2機)、および他航空会社との戦略的パートナーシップに力を入れた結果、年間積載量が大幅に拡大したことが要因。
デリバリー部門: 当部門では、2023年第4四半期に最多となる小包配達数を記録し、前年同期比279%増の1,200万個となりました。また、1 日の配達件数も初めて 130,000 件を超えました。これは、年末のシーズンに新規顧客が増加したことによります。2023年通年では、同部門の小包配達数は2,990万個となり、前年同期比275%の伸びとなりました。
航空サービス
アジア・デジタル・エンジニアリング(ADE)
整備、修理、点検のサービスプロバイダーであるアジア・デジタル・エンジニアリング(ADE: Asia Digital Engineering)は、整備点検の需要増につながる運航便の増加が追い風となり、好調な一年となりました。2023年度、ADEが行った基本保守点検は前年度比50%増となり、ラインメンテナンスの点検数は2022年度比で92%増と大幅に急増しました。
Santan
機内サービスのSantanは、2023年度に前年比114%増の1,960万個を販売しました。
生鮮・非生鮮食品・飲料: 国際線の運航回数と旅客数の増加に伴い、前年比115%増の1,910万個を販売。
免税品およびその他の商品:2023年度の販売数は50万個を超え、前年比90%の伸びに。
冷凍食品部門:10月中旬から開始した主要小売業者との戦略的提携が好結果を生み出し、販売は約20万個に。
レストラン・カフェ部門:2023年度の販売個数は100万個以上に。レストラン、カフェエリアでの来店客数の増加に加え、各拠点に売店を新設したことが要因。
関連会社
グランドチーム・レッド(GTR)
グループ関連会社である航空機地上支援業務を行うグランドチーム・レッド(GTR: Ground Team Red) は、成長路線を維持しました。
フライトハンドリング:旅行需要の回復に支えられ、2023年度の取扱いフライト数は約14万4,000便に。
旅客ハンドリング: 第1四半期以降、旅客数が堅調に回復したことにより、通年での旅客取扱い人数は2,200万人以上に。
貨物ハンドリング:通年の貨物取扱量は86,000トンを超え、前年比63%増に。これは主に、運航便数の増加およびTeleportの貨物機導入によるもの。