2025年第2四半期決算報告:エアアジア X、タイ・エアアジア X、およびキャピタル A 航空事業

マレーシアにあるエアアジアの本社、RedQ

マレーシアにあるエアアジアの本社、RedQ

SEPANG, 26/28 August 2025 - エアアジア X、タイ・エアアジア X、およびキャピタル Aの航空事業は、2025年第2四半期(2025年4月1日~6月30日)における決算報告(未監査)を発表しました。概要は以下の通りです。

■エアアジア X

エアアジア X (AirAsia X Berhad)は、2025年第2四半期に6億6,080万リンギットの売上高を計上しました。提供座席数は前年同期比6%増の112万席となりましたが、ローシーズンに伴う運賃低下の影響により、売上高は前年同期比でわずかに減少しました。旅客数は前年同期比6%増の935,105人となり、提供座席数の増加にもかかわらず、搭乗率は前年同期と同じ83%を維持しました。

純利益(Net Profit)は為替差益の効果もあり3,522万リンギットと、前年同期の482万リンギットから大幅に増加しました。営業利益(Net Operating Profit)は前年同期比26%増の138万リンギットと改善しましたが、これは燃油価格の低下に支えられています。

エアアジア Xの第2四半期の有効座席キロ(ASK:総座席数と輸送距離の積)は前年同期比10%増の48億5,100万に達しました。特に日本、中国、韓国路線では春の旅行需要により85%以上の高い搭乗率を記録しました。

2025年6月30日時点におけるエアアジア Xの保有機材はエアバスA330型機19機で、そのうち18機が稼働中です。

■タイ・エアアジア X

関連会社のタイ・エアアジア X(AirAsia X Thailand)は、当四半期に3億7,282万リンギットの売上高を計上した一方、営業損失1,320万リンギットを記録しました。旅客数は前年同期比12%減の318,257人、提供座席数は5%減の407,360席となり、搭乗率は78%に低下しました。これは、バンコクでの地震発生およびそれに伴う安全面への懸念により、タイ全体への旅行需要が落ち込んだことによります。

2025年6月30日時点における保有機材は、当四半期に1機をリース返却し、エアバスA330型機9機となりました。

上記オリジナル英文リリース:https://newsroom.airasia.com/news/aax-2q2025-financial-results

■キャピタル Aの航空事業

キャピタルA(Capital A Berhad)の航空事業※の2025年第2四半期の売上高は45億リンギットとなり、前年同期比3%減少しました。これは主にタイにおける観光需要の低下および安全面への懸念が影響しています。タイを除けば、売上高は前年同期比2%増であったと見込まれます。EBITDA(金利・税金・償却費控除前利益)は前年同期比32%増の9億3,100万リンギットに達し、21%の利益率を確保しました。燃油価格の低下、ASEAN諸国通貨の上昇、継続的なコスト最適化が要因となります。税引後利益(PAT)は、2024年第2四半期の5億5,200万リンギットの損失から大幅に改善し、8億8,400万リンギットの黒字に転換しました。
※AirAsia Aviation Group:エアアジア・マレーシア、タイ・エアアジア、エアアジア・インドネシア、エアアジア・フィリピン、エアアジア・カンボジア

搭乗率は82%と安定しました。提供座席数は前年同期比8%増加した一方、タイ市場の弱含みにより、輸送旅客数は1%減の1,550万人となりました。保有機材数は1機増の226機で、そのうち206機が稼働中です。

オリジナル英文リリース:https://newsroom.airasia.com/news/2025/8/28/capital-a-financial-results-second-quarter-2025