エアアジア X、PN17(注意銘柄指定)の解除を申請

SEPANG, 21 July 2023 - エアアジア X バーハド(以下、エアアジア X)は、ブルサ・マレーシア証券取引所(以下「マレーシア証券取引所」)に対し、証券取引所の主要市場上場要件第8.04(3)(A)項に基づく正常化計画案提出義務の免除、および、エアアジア Xに対するPN17(※マレーシア証券取引所が指定する注意銘柄)の指定解除を申請致しました。

エアアジア Xは、2020年7月30日に一時停止となっていたPN17指定の発動を受け、財務体質を改善するため広範囲に及ぶ施策や企業活動を行ってまいりました。 再建策として、債務の再編、(エアアジア Xの発行済み株式総数の99.9%に相当する)株式の減資、株式併合、事業計画の見直しなどを着手致しました。

見直された事業計画では、中距離路線に主眼を置き、より効率的で実行可能なコスト構造、不採算路線を廃止するなど合理化された路線計画、主要市場において収益性の高い路線に注力していくことなどの要素が盛り込まれました。

また、エアアジア Xはこの間、新規路線などへの投資をすべて延期し、将来必要とされる規模および条件に合うよう、機材や運航全般に関する契約を見直しました。エアアジア Xは人員整理と業務最適化の計画にも着手し、業務上の必要性に見合った人員配置を徹底致しました。

上記に述べた継続的努力により、エアアジア Xは2019年7月1日から2022年6月30日までの12四半期に渡る赤字から脱却し、2022年第3四半期から2023年第1四半期まで3四半期連続で純利益を計上するまでに財政状況を好転させることに成功しています。2023年3月31日には株主資本も黒字を計上しております。

エアアジア Xは、営業成績、および財務状況も改善し、株主資本がプラスに転じたことからも、PN17 の第 2.1 項に規定されている分類から外れることになります。

エアアジア Xのベンヤミン・イスマイル最高経営責任者(CEO)は次のように述べました。「過去数年間に実施した事業再構築により、エアアジア Xはより健全で実行可能な財務状況へと立て直すことができました。2022年4月に長い眠りから覚めて以来、エアアジア Xの営業および財務の業績は、当社の主要市場における需要の増加に伴い改善しており、とても嬉しく感じております。過去3四半期において、それぞれ73%、79%、80%の搭乗率を記録したことを見れば、旅行需要が回復しているのは明らかです。」

また、次のように続けています。「一部の機材はまだ稼働できずにおりますが、すべての収益セグメントにおいて、最大限回復させることができました。2023年3月31日には、弊社のキャッシュポジションは1億9,237万リンギットと健全で、未払い債務もなく、12ヶ月分の運転資金を有しています。また、AHAM Asset Management Berhad、AIIMAN Asset Management Sdn Bhd、Lavin Group Sdn Bhd を引受先とする総額32,258,066株の第三者割当増資を1株当たり1.55リンギットで実施し、約5,000万リンギットの資金を調達したことにより、堅固な資本基盤を再構築することができました。これは、エアアジア Xに対する信頼が高まっており、将来の見通しが明るいことを示すものだと確信しています。」