エアアジア X、2024年第4四半期および通期の決算報告を発表

  • 10四半期連続の純利益2,260万リンギットを計上、売上高は前年同期比7%増の8億7,230万リンギットに

  • 2024年第4四半期、運航機材の増加に伴い旅客数および提供座席数が前年同期比20%増加、搭乗率は82%を維持

  • 2024年通期では3年連続の純利益2億2,910万リンギットを計上、売上高は32億リンギットに

  • 2024年度の総旅客数は約400万人となり、提供座席数の増加率35%を上回る成長を記録
    通期の搭乗率は83%と堅調で、旅客1人当たりの付帯収入は過去最高の253リンギットに

  • ESGスコアの記録更新とFTSE4Goodリスト入りにより、航空業界のサステナビリティを推進

  • タイ・エアアジア Xは2024年第4四半期に1,810万リンギット、通期で5,630万リンギットの純利益を計上し、旅客1人当たりの運賃は793リンギットと好調

SEPANG, 28 February 2025 - エアアジア X バハッド(エアアジア X)は、2024年第4四半期(2024年10月1日~12月31日)、および2024年12月31日締めの通期の決算報告(未監査)を発表しました。

エアアジア Xの第4四半期の売上高は8億7,230万リンギットとなり、前年同期比約7%増(2023年第4四半期の売上高:8億1,820万リンギット)を記録しました。搭乗率は前年同期と同じ82%を維持しました。有効座席キロ(ASK:総座席数と輸送距離の積)は前年同期比21%増の57億9400万座席キロとなりました。当四半期における金利・税金・償却費控除前利益(EBITDA)は、前年同期比約75%増の1億1,960万リンギットとなりました。これは、収益の増加に加え、大半の航空機が時間単位の支払い契約を終了したことにより、航空燃料費およびリース費用が削減されたことによります。

第4四半期、エアアジア Xの営業利益は5,430万リンギットを計上し、純利益は2,260万リンギットとなりました。また、旅客数は前年同期比20%増の約110万人を記録し、提供座席数も20%増の130万席以上となりました。ネットワーク面では、中国・重慶、およびケニア・ナイロビへの新規路線を開設するほか、ピークシーズンの需要増を受けオーストラリア、日本、韓国各路線の便数を増加しました。

同四半期、1旅客あたりの付帯収入は前年同期比9%増の268リンギットに上昇しました。旅客数の増加と付帯サービスの販売強化により、総付帯収入は前年同期比30%以上増の2億8,660万リンギットとなりました。一方、平均旅客運賃は前年同期の619リンギットから496リンギットに下がりましたが、これは、搭乗率を最大化する戦略のもとで、コスト削減分を顧客に還元したためです。

エアアジア Xの当四半期のユニットコスト(CASK)※は前年同期比17%減の12.99セン/2.96米セントとなりました。これは、平均ジェット燃料価格の29%下落により燃料費が21%減少したことによるものです。燃料費を除いたユニットコストは6.58セン/1.50米セントと、業界トップレベルを維持しました。有効座席キロあたりの収入(RASK)は、15.02セン/3.42米セントとなりました。※CASK:有効座席キロ(ASK)あたりのコスト

通期では、エアアジア Xの売上高は前年比28%以上増の32億リンギットとなり、純利益は2億2,910万リンギットとなりました。旅客数は約400万人で前年比41%増となり、提供座席数の増加率35%を上回る成長を記録しました。搭乗率は前年より3ポイント上昇の83%に達しました。

関連会社のタイ・エアアジア X(TAAX)の2024年第4四半期の売上高は4億5,400万リンギット、営業利益は4,270万リンギットでした。旅客数は前年同期比26%増の46万3,463人、搭乗率は78%を維持しました。平均旅客運賃は前年比29%増の793リンギットと高い水準を維持しました。

通期では、タイ・エアアジア Xは搭乗率83%、旅客数160万人以上を超え、提供座席数は前年比21%増の190万席となりました。2024年12月31日時点で、タイ・エアアジア Xは、日本、韓国、オーストラリア、中国、インドへ8路線を運航しており、年間収益は前年比13%増の17億リンギット、純利益は5,630万リンギットを記録しました。

2024年12月末時点で、エアアジア Xの保有機材数はエアバスA330が18機(そのうち17機が稼働中)、タイ・エアアジア Xの保有機材数はエアバスA330が10機(全機稼動中)となります。

エアアジア Xは、2024年12月に証券取引所および国際評価機関が発表した最新の格付けを受け、サステナビリティスコアが新たな高水準を記録し、FTSE4Good Bursa Malaysia(F4GBM)指数※の構成銘柄として初めて組み込まれました。エアアジア Xは、サステナビリティ戦略の包括的な開示により、FTSE ESG格付けスコアが2023年の2.1から3.5に上昇しました。

※FTSE Russell ESGレーティングは、世界的に一貫した方法論を用いて企業を評価し、FTSE4Good指数への選出にも使用されています。指数の構成銘柄に選ばれる企業は、新興市場で2.9、先進市場で3.3のレーティングを達成し、かつそれぞれの上場取引所が定める財務条件を満たす必要があります。