エアアジア、国際的な環境監査で満点の「10」を獲得
SEPANG, 2 MAY 2025 - エアアジアは、航空業界で初となる包括的かつデータに基づいたサステナビリティ監査において満点の10点を獲得し、国際的な環境ランキングで最上位クラスにランクインしました。世界142社の航空会社の中で上位25社に選出されたことは、持続可能な航空業界におけるエアアジアのリーダーシップを際立たせるものです。
航空業界の専門家によって設立されたプラットフォーム「42kft.com」により、この厳格な評価が実施されました。評価は、機材の近代化、先端技術の導入、燃料効率化の取り組み、次世代燃料への投資、カーボンオフセット施策、サステナビリティ報告の透明性など、9つの基準に基づいて行われました。
42kft.comのジェフリー・トーマス(Geoffrey Thomas)CEO兼編集長は、エアアジアの成果を称え、次のように述べています。「エアアジアの高評価は、機材の刷新、代替燃料、廃棄物削減など、サステナビリティに対する同社の包括的な取り組みを反映しています。エアアジア・グループは、あらゆる環境指標において極めて優れた評価を得ており、環境に配慮した航空業界のグローバルリーダーの一つであることは間違いありません。」
また、今回の監査の意義について、以下のように強調しました。「この評価は、曖昧な気候公約を超え、実際の取り組みを測定するものです。『2050年までにネットゼロ』といった公約は、もはや最低限の基準に過ぎず、差別化にはなりません。本ランキングは、炭素排出量削減に向けた実質的かつ測定可能なアクションを評価しています。」
キャピタル Aのチーフ・サステナビリティ・オフィサー、ヤップ・ムン・チン(Yap Mun Ching)は、今回の評価に対し感謝の意を表し、次のように述べています。「この評価は、当社のサステナビリティに対する広範な取り組みが認められた証であり、地域特有の課題に対応しながら成果を上げてきたことが評価された結果だと受け止めています。私たちは、多様な規制に対応しながら、グローバルな基準と地域における現実の間でバランスを取る、戦略的かつ包摂的なアプローチをとってきました。」
さらにヤップは、エアアジアがマレーシアのCORSIA(国際民間航空のためのカーボン・オフセットおよび削減スキーム)に関する国家タスクフォースの議長を務めていることや、国際民間航空機関(ICAO)のCORSIAワーキンググループにおいて技術専門家としても活動していることに触れ、同社の持続可能な航空政策形成における役割を次のように語りました。
「私たちは、輸送・環境分野の関係者と積極的に連携し、業界で行われていることを気候目標に沿ったものにしていく取り組みを行っています。また、国際的な場では、公平かつ実効性のあるサステナビリティ政策を実現に向けて、多国間の議論において地域の視点を提唱しています。」
データに基づく進歩
今回の42kft.comによる発表は、「キャピタル Aサステナビリティレポート2024」の公開と時を同じくしています。同レポートでは、エアアジアが環境負荷削減のために講じてきた数々の取り組みが紹介されています。主な成果は以下の通りです。
記録的な低炭素集約度を達成: 1座席あたりの排出量 (gCO2/ASK) は 63.7 に、1旅客あたりの排出量 (gCO2/RPK) は 72.3 に低下。20 を超える運用効率化対策により、129,189 トンの CO2 排出を回避し、3,400 万米ドルの燃料費を削減しました。
地上業務の革新: KLIA2(クアラルンプール国際空港ターミナル2)にて、地上電源と空調機能を統合した「コンボユニット」4台を初導入。駐機中の航空機のエンジン稼働を抑制し、全面導入時には同社のCO2排出量の約1%削減が見込まれます。
戦略的パートナーシップ: エアバスと連携し、ASEAN域内における持続可能な航空燃料(SAF)の代替原料開発や航空交通管理ソリューションの研究を推進。また、ハート・エアロスペースの産業諮問委員会にも参画し、ハイブリッド電動航空機の商用化を支援しています。
国際的な評価の獲得
エアアジアのサステナビリティに関する取り組みは、国際的な評価機関からも継続的に高い評価を受けています。2025年初頭には、以下の通りESG(環境・社会・ガバナンス)評価でも優れた結果を記録しました。
FTSE ESGレーティング※: キャピタル A バハッド(エアアジア バハッドの持株会社)は5点中3.5、アジア アビエーション パブリック カンパニー リミテッド(タイ・エアアジアの運営会社)は5点中3.7を獲得し、いずれもサステナビリティ指数の基準値2.9を上回りました。
※企業の環境(Environmental)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)に関する取り組みを評価するための格付け制度S&P Global CSAスコア※:キャピタル A のスコアは47%に達し、2年連続で航空業界平均を上回る結果となりました。
※企業のサステナビリティ(持続可能性)パフォーマンスを評価する重要な指標
今後もエアアジアは、運航効率化から業界を超えた連携に至るまで、柔軟で持続可能なソリューションを主導していく方針です。なお、キャピタルAサステナビリティレポート2024はこちらよりダウンロード可能です。