キャピタル A、航空産業の回復による効率の向上で、サステナビリティへの取り組み強化

SEPANG, 9 MAY 2024 - キャピタル Aは、航空会社の運航がパンデミック前の燃料効率と炭素効率に近い状態に戻ったことで、サステナビリティとネットゼロ・エミッションに向けた取り組みにおいて新たな局面を迎えました.。

キャピタル Aは、単独で行った初のサステナビリティレポートにおいて、エアアジアが2023年の炭素強度の測定にて2019年のレベルを下回ったことを発表しました。同時に、所有機材の稼働率は75%まで回復し、搭乗率は88%に上昇、定時運航率は77%を維持し、ネット・プロモーター・スコア(NPS:顧客ロイヤルティを測る指標※)は2022年の36から52に向上しました。これらは、キャピタル Aの最新の環境、社会、ガバナンス (ESG) に関するハイライトとなります。

※ネット・プロモーター・スコアは、予約からフライトを降機するまでのすべてのタッチポイントでの顧客体験全体を測定します。

環境面のハイライトでは、1有効座席キロ※あたりの炭素排出量 (gCO2/ASK) は64.4、1有償旅客キロ※※あたりの炭素排出量 (gCO2/RPK) は74.0と、これまでで最も低い値を記録しました。これは主に、合計129,469トンの炭素削減を可能にした運用効率向上の結果であり、燃料41,000トン、燃料コスト4,000万ドルの節約に相当します。この成果によりエアアジアは、エアライン・サステナビリティ・ベンチマーク・レポートにおいて、Centre for Aviationより「GOLD Environmental Sustainability」の評価を受けています。
※有効座席キロ(ASK):総座席数と輸送距離の積
※※有償旅客キロ(RPK):有償旅客数と輸送距離の積

廃棄物管理の取り組みでは、キャピタル Aは1,000トン以上の非危険廃棄物を処理し、そのうち49%の廃棄物を埋立処分となることから防ぎました。機内食を提供するSantanはその5年間にわたるパッケージ戦略において、食料廃棄を減らすため、生物分解可能な機内食パッケージや製品の保存維持に最適なパッケージの調達を掲げています。またSantanでは、食品廃棄を総消費量の30%以内にするという上限を設けていますが、2024年は廃棄率25%を目標としています。

経済面においてキャピタル Aは、サステナビリティ・ガバナンスを強化するため、サンウェイ大学プラネタリーヘルス学教授であるTan Sri Dr. Jemilah Mahmoodと、元タイ銀行総裁のDr. Veerathai Santiprabhobの両名を航空事業のサステナビリティ・アドバイザーに任命しました。

キャピタル Aは、スーパーアプリをAirAsia MOVEへとブランド変更し、ユーザーインターフェースを改善しました。これに加え、より複雑な問い合わせに迅速に対応できるよう、AIチャットボット、AskBoを導入しました。また、手作業によるプロセスや書類の自動化およびデジタル化も進めました。さらに、セルフチェックイン・ソリューションの利用を促進した結果、20万枚の紙の搭乗券を削減し、チェックインカウンターの待ち時間を短縮しました。また、エアアジアのネット・プロモーター・スコアが60に回復(パンデミック前の水準)していることからも、顧客満足度の向上がうかがえます。 

社会的な開示という面では、キャピタル AはリーダーシップとSTEM(科学・技術・工学・数学)分野における女性の割合を大きく拡大いたしました。2023年には、指導的地位に占める女性の割合は前年の24%から32%に向上しました。女性パイロットの割合も6.6%から7%に、技術/IT職の女性の割合も2022年の17.7%から23.9%に上昇しました。

コミュニティ投資の面では、エアアジア財団は、ASEAN地域の社会的企業の成長を支援するために本格的な助成活動を再開し、助成金の資格基準に新たな環境要素を追加しました。2023年、同財団はインドネシア、タイ、フィリピンにて、それぞれNatural Aceh、Fisherfolk、Bambuhayという組織に対し合計244,907リンギットの助成金を授与しました。これらの3つの組織は、社会的事業を行いながら、国連のサステナビリティ開発目標である貧困撲滅、ジェンダー平等、陸上生活、環境保護に取り組んでいます。

キャピタル Aのサステナビリティについての詳細は、同社のサステナビリティ・レポート2023をご覧ください:  https://www.capitala.com/misc/sr2023.pdf