キャピタル A、2023年第3四半期業績

航空事業 :国際線需要の拡大により、輸送旅客数が輸送能力の伸びを上回る。

ムーブ デジタル: airasia ムーブの月間アクティブユーザー数が過去最高の1,540万人に。BigPayのカード利用者数が150万人に達し、取引量と取引額ともに増加。

Teleport :国際路線とeコマース業界の健全な成長により、貨物取扱量が2022年度から100%以上増加し、小包配送量が2倍に増加。

航空サービス: ADE、Santan、GTRは、運航便増加により着実に成長。

KUALA LUMPUR, 25 October 2023 -キャピタル A バハッド(以下「キャピタル A」または「グループ」)は、2023会計年度第3四半期(以下「2023年第3四半期」※)の航空、デジタル、ロジスティクス、航空サービス部門の営業統計を発表しました。※2023年7月~9月

航空

2023年第3四半期において、エアアジア・マレーシア、エアアジア・タイ、エアアジア・インドネシア、およびエアアジア・フィリピン(以下「グループ航空会社」)は、89%の好調な搭乗率を維持し、152機による提供座席数1,650万席に対し、1,470万人の旅客を輸送しました。パンデミック後の高い旅行需要により、搭乗率は前年同期比で3ポイント改善し、輸送旅客数は約50%増加、提供座席数も約45%増加しました。累計では、グループ航空会社にて、2019年1月~9月までの旅客数の76%、同期間の総座席数73%以上まで取り戻すことができました。

主に国際線の販売座席数の伸びにより、すべての航空会社は高い搭乗率を記録致しました。エアアジア・フィリピンは、国際線にて前年同期比368%増となる35万4,000人以上を輸送し、グループ内で大きく貢献しました。次いでエアアジア・タイが前年同期比164%増となる180万人の国際線旅客を輸送。エアアジア・マレーシアは310万人、エアアジア・インドネシアは110万人の国際線旅客を輸送し、それぞれ前年同期比約100%を達成しています。

ムーブ デジタル(旧airaisa デジタル)

airasia スーパアプリより名称変更をしたairasia ムーブは、月間平均アクティブユーザー数が前年同期比61%増となる、過去最多の1,540万人となりました。また、取引件数は830万件(前年同期比65%増)となり、こちらも過去最多となりました。

予約総額(Gross Booking Value、GBV)も全事業セグメントで大幅な伸びを示し、前年同期比61%増となりました。

  • 旅行関連:ホテルや航空券を含む商品ラインナップの拡充に加え、旅客数の増加に牽引され、予約総額は62%向上。

  • 配車サービス:特に空港にて配車サービスを提供するドライバー増加により、予約総額は100%以上増加。

  • airasia リワード、およびその他の事業:予約総額は13%の伸びを記録しました。一つのプラットフォームで旅行の予約を包括的に行いたいという旅行者のニーズが高まったことと、airasia ムーブのエコシステム内にてポイントを貯めたり消費したりできるようになったことが主な要因となります。

BigPayのカード利用者は前年同期比14%増の150万人に達し、好調を維持しました。総取引金額も順調に推移し、前年同期比24%増となりました。

  • 決済:airasia ムーブとの連携強化により、エコシステム内のクローズドループ型決済が前年同期比47%増。

  • 送金:国内取引は前年同期比122%増と最も高い伸びを示し、海外送金はマレーシア・リンギット安の逆風にもかかわらず、総取引額は前年同期比11%増。

  • 貸出:新規融資実行高は過去最高を記録し、前年同期比202%増となりました。これは、当四半期に低リスクの申込者を特定する信用度の採点手法を向上させたことが要因。

  • マーケットプレイス※:今年初めに導入したプリペイド式モバイル・トップアップの好調により総取引金額は前年同期比42%増。※BigPayアプリ内のセクション/機能

ロジスティクス

Teleportは、第三四半期にて好調な業績を維持しました。

  • 貨物部門:前年同期比115%増となる57,309トンを輸送。下部貨物室の搭載率が15%(前年同期比12%増)と健全な業績となり、これは、国際線復便がもたらした下部貨物室の搭載容量の増大が要因。

  • デリバリー部門:目覚しい成長を続け、2023 年第 3 四半期には 740 万個の小包を配達。現在までに1,790万個の小包を配達しており、この数字は2022年度に達成した小包数の2倍以上。課題を抱えるeコマース業界のなか、高く評価される結果となりました。

Teleport初の貨物専用機(A321F)アワンは、8月に香港への初の国際便を運航し、Teleportのサービス地域拡大へ向けた大きな一歩となりました。Teleportは、エアアジアの全機材の再稼動、A321F型機3機の配置、および他の航空会社との戦略的な提携を通じて、搭載容量を一層拡大します。

航空サービス

アジア・デジタル・エンジニアリング(Asia Digital Engineering ADE)
整備、修理、点検のサービスプロバイダーであるアジア・デジタル・エンジニアリング(Asia Digital Engineering、ADE)は、エアアジアおよびADEがサービスを提供する他の航空会社におけるフライト数の増加、およびそれに伴う整備点検需要の高まりを直接反映し、引き続き力強い成長を見せました。

  • 基本保守点検: 2023年第3四半期の点検数は前年同期比で58%の増加。

  • ライン整備: 運航便数の急増に伴い、ライン整備サービスが前年同期比で44%増加。

Santan
同グループの機内サービスプロバイダーであるSantanは、2023年第3四半期、前年同期比86%増の500万個を販売しました。

  • 生鮮食品、非生鮮食品、および飲料:総販売個数の97%を占め、需要に合わせ進化するSantanの機内食の人気を示す結果に。

  • 免税品、その他商品:総販売個数の3%。国際路線拡大により利用者が増え、売上も増加。

2023年第3四半期、サンタンの冷凍食品は前四半期比92%減となりました。この減少は、新規小売業者へ戦略的に切り替えたことが影響したもので、10月の新体制以降は、1日5,000食以上の冷凍食品の販売が期待できる見込みです。一方、レストラン・カフェ部門の販売個数は前四半期比49%増となり、全店舗にて業績が改善致しました。この増加は主に来店者数の増加と店内飲食の需要の高まりによってもたらされました。

グランド・チーム・レッド(GTR) - 関連会社

関連会社である航空機地上支援業務を行うGTR(Ground Team Red) は、引き続き堅調な業績となりました。

  • 運航便数:38,000 便以上を管理し、前年同期比 37% 増加。

  • 旅客管理:輸送旅客数の増加により、前年比 47% 増の 580 万人の旅客を管理。

  • 貨物取扱い:運航便増加により、前年同期比 78% 増となる約 24,000 トンの貨物を管理。