キャピタル A 2023年第2四半期営業成績

旅客数は前年比2倍増、航空サービスおよびデジタル事業が大きく成長

※以下のリリースは、Captal A Berhad配信の英文リリースの和訳となり、内容については常に英文が優先されるものと致します。

キャピタル A バハッド(以下「キャピタル A」または「グループ」)は、2023年会計年度第2四半期(以下「2023年第2四半期」)の航空、デジタル、ロジスティクス、航空サービス事業の営業成績を発表致しました。

航空

2023年第2四半期、エアアジア・マレーシア、エアアジア・タイ、エアアジア・インドネシアおよびエアアジア・フィリピン(以下「グループ航空会社」)の搭乗率は88%と好調で、前年同期比でほぼ倍増となる1,420万人の旅客を輸送致しました。グループ全体で、利用可能な航空機166機のうち146機を稼働させ、提供座席数は1,620万席となりました。現在までに、グループ航空会社にて、2019年上半期の総座席数の73%、同期旅客数の74%まで取り戻すことができました。旅行需要の力強い回復に伴い、グループの有効座席キロ(ASK)は前年同期比132%となる189億8,900万キロ、有償旅客キロ(RPK)は前年同期比146%となる163億1,200万キロを記録致しました。

2023年第2四半期、グループ最大の短距離路線航空会社であるエアアジア・マレーシアの搭乗率は87%と好調で、旅客数は640万人に達しました。エアアジア・タイは89%の搭乗率を記録し、460万人の旅客を輸送致しました。また、エアアジア・インドネシアとエアアジア・フィリピンは、それぞれ150万人と160万人の旅客を輸送し、それぞれ84%と91%となる堅調な搭乗率を記録致しました。

2023年第2四半期を通じて、国内線は極めて良好な業績で推移し、国際線も好調な搭乗率を維持致しました。堅調な国際線市場の需要に対応するため、当グループは国際線路線により多くの座席を提供できるよう調整致しました。

MOVE(airasia スーパーアプリとBigPayからなるairaisiaデジタルの新名称)

airasia スーパーアプリの成長は著しく、2023年第2四半期の月間平均アクティブユーザー数(MAU)は四半期ベースで最多となる1,500万人(前年同期比40%増)を達成致しました。この結果、取引件数は前年同期比102%の790万件となりました。年間平均アクティブユーザー数と比較して取引件数が2倍以上増加したことから、アプリのユーザーエンゲージメントが向上したことを示しています。

予約総額(Gross Booking Value、GBV)も前年同期比110%と改善致しました。旅行部門は9%、デリバリー部門は5%の増加となり、リワードおよびその他の事業部門は8%近く増加致しました。これは主に、airasia スーパーアプリの販売キャンペーン、エアアジア運航便の無料座席キャンペーン、そして、エアアジア・ライド(配車サービス)のドライバーを増やす継続的な取り組みによって成約率が向上(2023年6月までに合計260万回の成約を達成)したことが要因となります。

BigPayのカード利用者数は前年同期比16%増の140万人に達しました。総取引金額も増加傾向にあり、決済・送金商品における国内取引に牽引され、前年同期比40%増となりました。

さらに、マーケットプレイスでの総取引金額は、プリペイド式モバイル・トップアップの導入により、前年同期比32%増となりました。同サービスをご利用の方は、BigPayアプリを通じて通信料を追加購入することができるうえ、airasia スーパーアプリのサービスや商品と交換できるエアアジアポイントも獲得することができます。2022年第1四半期にマレーシアで開始された融資事業は前年同期比6%増となりました。融資商品の成長は計画的に管理され、安定的、かつバランスの取れたリスク・リターン・プロファイルを確保できるよう運用されています。

ロジスティクス

Teleportは引き続き堅調な業績を示しており、国際便の再開と利用率の向上による貨物積載能力拡大に牽引され、前年同期比105%となる45,250トンを輸送致しました。配送事業も好調な伸びを示し、2023 年第 2 四半期には 490 万個の小包を配達致しました。前年同期比321%となった成長は、Teleportが貨物専用機と航空機貨物室と組み合わせすることで市場の需要に対する対応能力を向上させ、主要な市場からのシェア獲得に成功したことを物語っています。

2023年7月12日、Teleportは、「Awan (マレー語で雲)」と名付けた初の貨物専用機となるA321Fを正式に導入し、航空貨物ネットワークをさらに強化致しました。2023年7月17日には同貨物機の初便が運航され、当初はクアラルンプール~コタキナバルおよびクチン路線に投入されますが、8月の香港路線を皮切りに国際線への拡大を計画しています。

航空サービス
アジア・デジタル・エンジニアリング

アセアン地域の整備、修理、点検のサービスプロバイダーであるアジア・デジタル・エンジニアリング(Asia Digital Engineering、ADE)は、ジョホールのセナイ空港で整備ラインを2本増設したことも寄与し、2023年第2四半期に22件の基本保守点検を行いました(前年同期の12件から増加)。ラインメンテナンスサービスも前年同期比179%と大幅に伸び、うち98%がナローボディー機、残り2%がワイドボディー機の点検・メンテナンスとなりました。

Santan

当グループの機内サービスプロバイダーであるサンタンは、2023年第2四半期に480万個を販売し、前年同期比189%となりました。このうち98%が機内食、その他食品および飲料品となり、残り2%は免税品、およびその他商品となります。運航便の増加と旅客数の回復に伴い、機内サービス関連商品の需要が急増致しました。

調理済み食品および冷凍食品事業では、販売個数が前四半期比16%の減少となりました。この期間、常温保存食品の流通がコンビニエンスストアにシフトした結果、消費者の利用が減少致しました。一方、レストラン・カフェ事業は、来店客数の増加により販売個数が前四半期比18%の増加となりました。

グランド・チーム・レッド(GTR) - 関連会社

関連会社である航空機地上支援業務を行うGTR(Ground Team Red) は、2023 年第 2 四半期に約 37,000 便(うち 94%がエアアジア・ブランド)の運航を管理し、取扱い旅客数は570万人となりました。GTRの貨物取扱量は、旅行需要の回復に伴う国内線および国際線の増便に伴い輸送能力が向上したため、前年同期比39%増の1万6,787トンとなっております。